パタゴニア地方観光のハイライトのひとつ『フィッツロイ』トレッキングに行ってきました。長年憧れ続けた場所に行けた感動を綴る後編です。
前編でやっとトレッキングのスタート地点に立ちました。
急げ!!
天気は快晴。
ここのところ曇りが多かったのでフィッツロイが雲に隠れていないなんてなんてラッキーなんだとテンションは朝からマックスです!
今日歩くコースは、片道10km往復10時間のコース。
道はきれいに整備されていて歩きやすく常に絶景と共に歩くことのできる世界有数の美しいトレイルです。
スタート地点に立ったのが、早朝6:30。
日の出の6:00と比べるとだいぶ空気が温まってきています。
ヤバイ!!!!!
雲が浮いてくる!!!!!
山歩きをする方は経験があると思いますが、山は空気の冷たい朝は晴れていても、暖かくなってくる昼には曇っているなんてことはザラ。
せっかくの雲ひとつない快晴のチャンスを逃してはたまらない…
考えながら叫んでいました。
「カオリっ!走るぞッッ!!」
こうして僕らのフィッツロイ・トレイルランニングが始まりました。笑
道中の絶景は無視
このトレイルの見どころは当然フィッツロイだけではありません。絶景の連続!!
ゆっくり眺めながら写真を撮るのは帰りにと決めて、
撮影ポイントは基本無視!!
駆け抜けますっ!!
※こんな景色の連続なんです。
いっとき進むとトレイルに入ってからは見えなかったフィッツロイが姿を現しました。
デカイ!!
この鳥肌の立つような感覚は写真では伝わりません。
「よっし!まだ雲は来てない。」
一息ついたら再出発。
自分に甘えて休憩をしているうちに雲が上がって来て最高の景色が見れなかったら…と思うと気がはやって仕方ありません。
「急げー!!!」
(周りに走っている人はいません。)
最後の登り
この小屋が見えたら9割。
前回はこの小屋を過ぎて少し進んだところで、雪で進めなくなりました。
ここからは少し急な登りが続きます。
かなり良いペースで来ていますが、暖かくなって空には雲もちらほらと。。。
負けるわけにはいかない!とカオリに無茶なことを言いながら2人で頑張ります。
実は、カオリは高校生時代の授業の登山は仮病で休んでいたようなアウトドアとは無縁ガールだったのですが、付き合ってから一緒に山に行くようになりこんなに成長しちゃってます。笑
ハアハア言いながら登っていると見覚えのあるカップルが!!
以前、ペリトモレノのキャンプ場で会って一緒に夕飯を食べたフランス人カップル!(僕は翌朝お腹を壊して倒れました。爆)
キャンプをしていて既にゴールのロス・トレス湖まで行き帰っているところなんだとか。「最高の景色だったよ〜」と。僕らも急がないと!!
あと3分のところまで来ました。
が、
「雲、めっちゃ来てるーーーー!!!」
一瞬でここまで雲が来るとは、さすがフィッツロイ。手強いです。
フィッツロイ
ふたり一緒にゴール!
なんとか雲に隠れてしまう前に登り切ることができました!!
記念にふたりでパシャり!!!
通常5時間のコースを3時間弱で辿り着けたので、かなり頑張ったと言えるかな。
ひたすら「急げー!」と言い続けるのについて来てくれてありがとう、カオリ。
前回は、辿り着けなかった場所の景色、フィッツロイが雲に隠れてしまう前に見れた景色は本当に心の底から最高でした。ちょっと涙出そうになった気がする。いや、出たかも。出たな。
ほぼ休憩もせずに駆け登ってきた反動もあって、この場所には結局2時間半も居ました。全く飽きない。少し雲が動いただけで写真撮りたくなるし。笑
※芋を茹でただけの弁当も最高に美味い!
写真も数えきれないくらい撮ったし、池では泳いだし(笑)、さすがに2時間半もいたしってことで帰ります。
※帰りもすごいぞー!!
小さなサプライズ
実はカオリにはまだ言っていないサプライズをひとつ用意していました。
僕が前回ここに来た時は、先ほどの小屋から少し行ったところで進むことを断念して、小屋に戻って昼食をとりました。
その時に悔しくて悔しくて、
「絶対にまた戻って来る」という決意を込めて小屋の壁に名前を刻んでいたんです。
実はこの刻んだ名前のことはカオリにはまだ言っていませんでした。
小さなサプライズとは、この刻んだ名前を見せて、ここにカオリの名前と今日の日付を書き加えるというもの。
小屋で名前を見つけて、
まずは自分で感動して(笑)、
カオリに趣旨を話すと喜んでくれました。
「じゃあ、名前書くか!」とペンを取り出すべくバックパックに手を入れると、、
『ペ、ペ、ペンがなあああああぃぃいいいいいいい!!!!!』
ペンを忘れてしまいました。笑
小さなサプライズは失敗に終わったのでした…泣
帰り
帰り道はすごく満足感があって充実感があって幸せを感じていました。
フィッツロイを振り返るともう雲に飲み込まれそうになっている。
この場所に戻ってこれて本当に良かったし、これからも『 patagonia 』のファンでい続けてしまうなあと思ったのでした。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
旅は続くー!!
読んだ人はぜひ感想話しましょー!!
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