NYで僕がどハマりした「ジャズ」素人の僕が感じたジャズの魅力と、実際に行った『Smalls Jazz Club』『blue note』『village vanguard』について。
ジャズにハマりました
NYで僕がどハマりしたもの、それはJAZZ「ジャズ」です。
もともと音楽好きでライブ好き。だけどジャズはなんか敷居が高いような気がして手を出してこなかった領域でした。
ジャズバーに行ったキッカケ
NYに着いた初日、最初に訪れたのはパタゴニアのSOHO店でした。
パタゴニアのファンとして生みの国であるアメリカの店舗にNYで最初に行きました。笑 店に入るなり店員さんが「調子どう?」などと話しかけてきます。そして自然と僕たちが旅行をしているという話に発展しました。(いろんな店に行きましたが意外とドライな店が多かったのでこういう対応は嬉しかった。)
そこで「NYでのナイトライフはどう過ごす予定?」と聞かれ返事に困っているとお勧めのジャズバーを教えてくれました。(レストランのお勧めとして教えてくれた「Prince st Pizza」も美味しい上に安くて最高だったのでオススメ)
そこで教えてもらったジャズバーが「Smalls Jazz Club」
結局一番のお気に入りとなるジャズバーです。
自らの商売とは関係がないのにオススメ観光地とか教えてくれる雰囲気のある店っていいですよね。パタゴニアはアメリカ滞在中にNY、デンバー、ワシントンと3つの店舗に行ったのですが、NYのSOHOの店が圧倒的に居心地が良かったです。それは店のレイアウトに置ける余白、店員さんとの距離感に置ける余白そんなところがポイントだったように思います。結果的に、ジャズバーを教えてもらった御礼を言いたいが為にその店を再訪し買い物もしてしまいました。顧客とのコミュケーションってこういうことをいうのかなと勉強になります。
ジャズバーに行く時のワンポイント
教えてもらったジャズバー「Smalls Jazz Club」のホームページを見るとライブのスケジュールがあり入場は早い者順だとのこと。
初めてだったので気合を入れてライブ開始1時間前に店の前に着きました。そこで気付いたのですが良い席でライブを観るために最低でもライブ開始の1時間前に到着することをオススメします。開始ギリギリに行くと座れないのはもちろんのこと、後方の立ち見になるのでアーティストも見えずノイズも入るので、100%ライブを楽しむには物足りないと思います。
僕がNYで行ったジャズバー三店舗
1.smalls jazz club
2.blue note
3.village vanguard
最初に行った「Smalls Jazz Club」でジャズの魅力の虜になってしまい結果的に3店舗の店を訪れました。それぞれの感想を書いてみます。
1.Smalls Jazz Club
一番のお勧めはここ。
日本では敷居が高い感じのするジャズだけどアメリカではどこも気軽に店に入ることができる。
☟階段を下って店内に入るワクワク感はたまらない
その中でも特に敷居も低く親しみやすいと感じたのがここだった。(チケット$20やドリンク$5~も他より安い)
お客の層は他に比べると観光客よりも地元の人多め。黒人の人の比率高めというイメージ。
アーティストの知名度としては一番低かったのに、一番楽しそうに演奏していて、その楽しさが伝わってくるアーティストのライブだった。観客が声をあげたり拍手したり体を揺らす感じは、音楽を演者と観客が一緒に楽しんでいる、そんなありそうで難しいライブの高揚感があった。
アーティストはズカズカと自分たちの中に入ってきて自分の中のワクワクとかドキドキを引き摺り出す。フィナーレが近づいてきて観客のボルテージも最高潮になってきたときには、ミュージシャンは弾けるような笑顔で僕らを引っ張って行く。自分がジャズの魅力に取り憑かれた瞬間だった。
2.Blue Note
日本人にとって馴染みのある名前であり、有名なお店。
敷居が高いということはないけど、お金をかけた人が楽しめるという店の作り。
店の中は、テーブル席とバーカウンター席で分かれている。チケットの金額は倍以上違う。(アーティスト次第で金額変動)ドリンクの値段も高い。観客は観光客と白人多め。
☟名プレイヤーたち!?全然ジャズ詳しくないから分からない…笑
テーブルシートの人が食事をしながらジャズを楽しむといった店作りで、バーカウンターだと一番前のシート以外は店の構造上演奏しているアーティストはよく見えない。またバーカウンターで当然ドリンクを作るし、横に食器を下げてくる洗い場がある。店員さんはライブハウスの人間とは思えない音量でドリンクの氷をかき混ぜたり、皿を机に叩き置いたり、シンクに投げ入れたりするのでライブ中のノイズがすごい。音に集中したい人にとってはキツイ。
僕らはライブ開始2時間前に店に行きバーカウンターの中で最前列のシートをゲットしたけど他のシートではライブを楽しめるかどうかは微妙なところだと思う。
☟全米ポップチャートで1位も取っている本物
たまたまボビー・マクファーリンというビッグネームのライブがあって演奏はさすが!というものだった。
Bobby McFerrin - Don't Worry Be Happy
曲の合間で客席に言葉や音を投げかけてその反応を得て観客と一緒にライブを紡ぎ出して行くような感じ。どこのジャズバーでも言えることだがステージと観客のシートがすごく近くてアーティとは観客と交流する。ボビー・マクファーリンが観客席に出てきてマイクをお客さんに渡したり一緒に音を作る様子は見ていて幸せな気持ちを感じた。
日本のライブでアーティストが観客の方に出てきたときに人々が我を失ったように殺到するのとは違い、アーティストと観客の間にお互いをリスペクトしているようなある種対等な関係にあるような空気感があってそこで一緒に作られていく音楽が端から見ていて最高にワクワクして気持ちよかった。
3.Village Vanguard
外国人旅行者にとっては一番有名といっても過言ではないジャズバー。観客は観光客が多い。
注目すべきは50年以上毎週月曜日に欠かさずライブを行い続けている、『Vanguard Jazz Orchestra 』
50年以上続けているって信じられない。キャリアが長いだけあっておじいちゃんバンドって感じだけどオーケストラ構成なのもあって、16人のパフォーマーたちが揃って音を出す瞬間は圧巻。夜遅い22:30からのライブに行ったこともあって音を出してないアーティストは眠たい目をこすっているような感じで、集中する時とのギャップがまた面白い。
観客に踏み入ってくるようあアグレッシブさもないし、観客と一緒にライブを作って行くようなスタイルでもないけど、50年を超える歴史を感じるオーケストラはNYでジャズを観る集大成としては感じ入るものがあった。あえて言葉で表現するなら観客としてライブに見入って聴いているんだけど、自分の横にアーティストが寄り添って演奏しているような感覚。気持ちよかった。
ジャズの魅力
ジャズをまともに聴いたことのないズブの素人がジャズの魅力に引き込まれてしまったのでこの記事を書きました。
日本にいるとジャズって「敷居が高い」とか「カッコつけている」ような印象を持ってしまいがちだけど、NYでライブにいってみると全然そんなことありませんでした。確かに服装の着こなしとかスーツがおしゃれな人もいっぱいいたけど、仕事終わりに明日へのパワーをもらいに来ているような、完全燃焼できなかった1日の終わりに高揚感を感じに来ているような、そんな市民の活力の源になるような空間がありました。
☟ライブが終わるのは取る遅いので夜道はくれぐれも気をつけて
アーティストと観客が一緒になってその日の「音」を創り出す。演奏は自分の心の中をこねくり回して弾けさせる。
『ライブ』が大好きでいろんなアーティストのライブに行くからこそ感じた、たまに感じることのできる「最高の瞬間」がジャズバーにはあって幸せな気持ちになりました。NYで3店舗のジャズバーに行っただけで「ジャズ最高!」と言っている自分のミーハー具合は認識した上で(笑)、これからいろんな「ジャズ」を聞いてみたいなと思います。
NYに行かれる際は、ぜひ「ジャズバー」に足を運んでみてください。
☟アメリカ旅行に行くならぜひおすすめしたいカードです^^